抗生物質の使いすぎなどによって生じる薬剤耐性菌(抗生物質が効かない菌)による死者が、2017年に国内で少なくとも8000人とする推計を国立国際医療研究センターなどの研究チームが報告、「Journal of Infection and Chemotherapy」誌に掲載されました。

 

 薬剤耐性菌は健康な人に影響を及ぼすことは少ないですが、免疫が落ちた人や高齢者が感染すると、重症化して死亡するリスクが高まります。

 

 米国では年間3万5千人以上、欧州で3万3千人が死亡しているとの推計が発表されており、抗生物質の慎重な投与が求められています。