高齢の母親から出生した子供(高齢出産児)では、身体的および精神的な健康リスクが高いことが指摘されていますが、特定の問題行動については、若年の母親から出生した子供(若年出産児)と比べて少ないことが、オランダの研究から明らかになり、Child Dev誌に掲載されました。

 

 高齢出産児の10~12歳時に見られる攻撃性などの外在化問題行動と、不安や抑うつなどの内在化問題行動について調べた結果、高齢出産児では、若年出産児と比べて10~12歳時の外在化問題行動が少ない傾向が認められました。一方、両親の年齢と子供の内在化問題行動に有意な関連は認められませんでした。

 

 経済協力開発機構(OECD)加盟国では1995年以降、初産年齢が上昇傾向にあり、2017年には大半の加盟国で平均初産年齢が30歳を超えました。