高脂肪・低炭水化物のケトジェニックダイエット(ケトダイエット)が2型糖尿病患者に有益である可能性が示唆され、第71回米国臨床化学会で発表されました。
この研究では、炭水化物摂取量が1日最大20gに制限されました(通常、1日300~400g)。総摂取エネルギー量は1日1,500~2,000kcalで、メニューはバターなどの脂肪と、鶏肉や卵、羊肉、豚肉などの動物性食品、乳製品、緑色葉野菜などで構成され、ジャガイモやニンジンなどの根菜類は控えられました。
介入によって6.8~10kg減量し、HbA1cは3カ月で平均7.8%から6.4%に低下しました。ただし、高脂肪で動物性食品が多いケトダイエットは、心疾患リスクを高める懸念もあり、長期的な影響の研究結果が待たれます。