アステラス製薬は、感音難聴の治療薬候補「FX-322」の独占的ライセンスを取得したと発表しました。治療薬のない難聴に対して再生のアプローチを実現できる新薬になるとみて実用化を目指します。

 

 難聴は内耳に存在する有毛細胞の損傷や欠落が原因とされます。有毛細胞は自ら再生する能力がなく、治療は補聴器などの対症療法しかないのが現状。成人の難聴は世界に8億人以上いると推計され、その約9割が感音難聴に起因します。