脳の一部に電気刺激を与え、脳波を同期させることで、一時的に加齢性の記憶障害を回復できるという研究結果が、ネイチャー・ニューロサイエンス誌に報告されました。

 

 作業中の一連の情報を一時的に脳内に保持する「作業記憶(Working Memory)」は、年齢を重ねるにつれて悪化していきますが、ボストン大学の研究チームは、高齢者に電極で覆われた帽子をかぶせ、脳の2つの領域(側頭皮質と前頭前皮質)に電気刺激を25分間与えたところ、20代の若者と同程度になったという結果を明らかにしました。

 

 なお、実際に安全なのかどうかの検証が不十分なため、この実験を自宅で試さないようにしましょう。