大腸がんの死亡率を見ると、米国では順調に減少しているのに対し、日本では明確な減少傾向がみられず、2002年からは日本の方が米国よりも高くなっています。

 

 これは、日米の大腸内視鏡検査の受診状況の差によるものと考えられています。米国では、全大腸内視鏡検査の利益が合併症や不便さ、コストを上回ると判断されているのに対して、日本では、40歳以上に対して便潜血検査を推奨し、全大腸内視鏡検査に関しては死亡率減少を示す効果はあるものの、無視できない不利益があるという理由で非推奨としています。

 

 40歳をすぎたら、一度は大腸内視鏡検査を受けましょう。