ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種と子宮頸がん検診が急速かつ広範に実施されれば、子宮頸がんは今世紀(21世紀)末までに世界のほとんどの国で撲滅される可能性があることが、Lancet Oncol誌に発表されました。

 

 2020年以降にヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種と子宮頸がん検診が高率に実施された場合、その後50年間に最大1,340万例で子宮頸がんが予防できる一方、実施されない場合は4,440万例が子宮頸がんを発症するとみられています。

 

 世界保健機関(WHO)によると、子宮頸がんの罹患率と死亡率は女性のがんの第4位を占め、毎年50万例以上が新たに診断されていますが、HPVに対する多価ワクチン接種により、子宮頸がんの84~90%は予防可能であることも明らかになっています。