テストステロンの分泌は加齢やストレスなどで減少しますが、テストステロン値が低い患者では転倒リスクが上昇することや、腎機能が低下することがJ Am Med Dir Assoc誌に報告されています。 唾液中のテストステロンの中央値は女性で約30pg/mL、男性で約90pg/mLとProc Natl Acad Sci U S A.誌に報告されています。

 

 従来より、テストステロン値が低くなるにつれて心血管死亡率、がん死亡率が高くなる、集中力が低下する、人間関係がおっくうになる、眠りが浅くなる、痛みを感じやすくなる、フレイル、うつ、排尿障害、筋肉量の低下、認知症、転倒など、テストステロンの減少が及ぼす悪影響ついてはさまざまな報告がなされています。