人工涙液には、処方箋医薬品の人工涙液「マイティア点眼液」のほか、ドラックストアなどで売っている第3類医薬品の「ソフトサンティア」、「ロートソフトワン点眼液」などがあります。

 

 いずれも、コンタクトレンズ装着時の不快感や眼の乾きに対して、涙液の補充を目的に使われますが、花粉症シーズンに入ると、花粉を眼の中から洗い流す目的にも使われます。マイティアには、防腐剤が入っているため、ソフトコンタクトレンズや酸素透過性ハードコンタクトレンズ装着時は使うことができません。また、頻回に点眼すると防腐剤による角膜障害が表れる可能性もあります。

 

 点眼型洗眼薬「ウェルウォッシュアイ」は、人工涙液が開栓後約10日間以上過ぎたものは使えないのに対し、約1カ月を目安に使用できます。これらも、使い過ぎると、眼表面を守っている粘液のムチンを洗い流すだけでなく、涙の層構造を乱してしまい、かえって乾燥感につながりますので、1日10回程度までにしましょう。