ニプロは、脊髄損傷の治療に用いる自己骨髄間葉系幹細胞ステミラック注について条件及び期限付承認を取得したと発表しました。患者の骨髄液から採取した間葉系幹細胞を培養、体内に静注し、脊髄損傷に伴う神経症候や機能障害の改善を図るもので、脊髄損傷に対する初の再生医療等製品。

 

 用いる間葉系幹細胞は、神経や血管に分化する能力を持ち、体内に戻すことで神経が再生します。国内治験では損傷から1~2か月内に投与し、220日後の効果を評価したところ、13例中12例がASIA機能障害尺度で1段階以上改善しました。