アルツハイマー病の予防にとって、その前兆をいかに早く捉えるかが重要ですが、東京大学の研究グループは、その所見として記憶検査および遂行機能検査における「学習効果」の喪失傾向が示されたと、Alzheimers Dement誌に発表しました。

 

 なお、「学習効果」とは、繰り返し同じ認知機能検査を行うと得点が改善する現象。

 

 今回、アルツハイマー病の病理学的変化は始まっているが、認知機能障害の症状は現れていない「プレクリニカルAD」の状態にある日本人高齢者を3年間追跡することにより、明らかとなりました。