多様な亜型を持つA型、B型インフルエンザウイルスに対するワクチンが登場しました。米・Scripps Research InstituteのNick S. Laursen氏らは、ラクダ科の動物・ラマから分離した抗体を用いて、インフルエンザの「ユニバーサル抗体」を開発したとScience誌に発表しました。

 

  Laursen氏らが開発したマルチドメイン抗体であるMD3606は、広範なウイルス株を中和し、長期間にわたって効果が持続するため、幅広い亜型の鳥由来インフルエンザウイルス株に対して中和活性を有すると思われます。そのため、インフルエンザによるパンデミックにも対処可能と考えられています。