ドイツの研究グループは、既存の薬を2~4種類使用したが効果が見られなかった反復性の片頭痛患者を対象に、抗体医薬erenumabを用いる臨床試験を行い、多くの患者において1カ月当たりの片頭痛日数50%減少を達成したと報告。結果は、Lancet誌に掲載されました。

 

 erenumabは、カルシトニン遺伝子関連ぺプチド(CGRP)受容体に対する完全ヒトモノクローナル抗体で、既にフェーズ2の臨床試験で片頭痛の日数を減らすことが示されています。

 

 投与12週の時点で1カ月当たりの片頭痛日数が半分以下になっていた患者は30%。また、12%の患者では、1カ月間の片頭痛日数が75%以上減少していました。