国立がん研究センターなどの研究チームは、血液1滴を使った検査法で卵巣がんを98・8%の高率で判別することに成功したと、「ネイチャー・コミュニケーションズ」誌に発表しました。

 

 卵巣がんは自覚症状が出にくいため、早期発見や治療向上につながる成果として期待されます。

 

 チームは、細胞から血液中に分泌される微小物質「マイクロRNA」の変動パターンが、がんの有無の判別に使えることを突き止め、13種類のがんで正解率95%以上という検査法を開発しています。この検査法で、卵巣がん患者の判別精度を調べた結果、がんの進行度を4段階で示すステージ別では、初期の1期で95・1%、2~4期では100%判別できました。