国立感染症研究所(感染研)は、今年の梅毒の感染者数報告数が9月30日までに5081人になったと発表。44年ぶりに5000人台となった昨年を上回る勢いを見せています。

 

 現在の流行は男性が20~40歳代、女性は20歳代が中心。性風俗に関わる職業の女性や客の男性が多いが、夫が感染し、妻にうつしたケースも。

 

 梅毒は、感染して約3週間で陰部や口、肛門にしこりができ、その後、手足など全身に発疹が出ます。症状は治まったり再発したりを繰り返します。抗菌薬で治療できますが、放置すると脳や心臓などに異常が出る恐れがあります。妊婦がかかるとおなかの赤ちゃんにも感染し、死亡することもあります。