ヒトの腸内細菌に存在する酵素を用いることで、A型やB型の血液をO型に変えることに成功したとする研究結果が、米国化学会(ボストン)で発表されました。
O型はA型やB型の人にも献血が可能な「ユニバーサルな血液型」であるため、この新しい技術の実用化は輸血用製剤の供給量を増やすための手段として有望視されています。
この研究は、Stephen Withers氏らが実施したもの。同氏らによると、これまでにもさまざまな酵素で血液型の変換に成功したとする報告はありましたが、今回は、それらの約30倍のスピードでO型に変えることができると報告しています。