2018年9月、風疹の報告数が2017年1年間の患者数の7倍となる642例に達し、感染地域は首都圏から全国へ拡大しつつあります。風疹は飛沫感染や接触感染によって感染し、不顕性感染(15~30%)であっても感染力を有します。
 

 さらに、風疹抗体を持たない妊婦が妊娠20週ごろまでに風疹ウイルスに感染した場合、胎児の眼や耳、心臓に障害を来す先天性風疹症候群(CRS)を発症するリスクがあります。
 

 "風疹ゼロプロジェクト"作業部会代表の平原史樹氏は、先天性風疹症候群(CRS)を来さないためにも、職場で感染が流行した場合は妊婦を出社させないといった対応が必要だと訴えました。ワクチンは、妊婦には接種できません。そのため、風疹抗体がない妊婦は、健全な妊娠を維持するための自己防衛が必須となります。