米国で肥満手術を施行した2型糖尿病患者4024例を検討した結果、5年後の微小血管障害リスク(糖尿病性の神経障害、腎症、網膜症)が有意に低下し、詳細が「Annals of Internal of Medicine」誌に掲載されました。
 

 5年後の微小血管障害の累積発症率は、糖尿病性神経障害が手術群7.2%、非手術群21.4%(ハザード比0.37)、糖尿病性腎症が手術群4.9%、非手術群10.0%(ハザード比0.41)、糖尿病性網膜症が手術群7.2%、非手術群11.2%(ハザード比0.55)でありました。
 

 肥満手術には一定の効果がありますが、リスク(死亡率1~5%)も考慮する必要があります。