心血管リスクの高い人を対象とした試験において,エクストラバージンオリーブオイルまたはナッツを加えた地中海食群のほうが,低脂肪食群よりも心血管イベント(心筋梗塞,脳卒中,心血管系の原因による死亡)の発生率が低いことが、New England Journal of Medicine誌に報告されました。

 

 低脂肪食に対するハザード比は,地中海食+エクストラバージンオリーブオイルで 0.69,地中海食+ナッツで 0.72でありました。

 

 地中海食の要点は、①果物、野菜、低脂肪乳製品、玄米、全粒粉(茶色のパン)、鶏肉、魚、豆、ナッツ、オリーブ油を取る、②赤い肉(red meat:牛肉、豚肉)、バター、ラード、菓子、砂糖入り飲料、塩分を減らす、③赤ワインを毎日1、2杯飲む、などであります。