東京大学の研究グループは、胸の大きさなど、女性特有の体質と強い関連を示す遺伝子領域を新たに発見したと、Sci Rep誌に報告しました。
 

 人の染色体には約30億の塩基対があり、その1カ所が変化したものを一塩基多型(SNP)と呼びます。研究グループは、女性ボランティア1万1,348人の唾液から約54万のSNPを抽出し、女性に特異的な22の体質に関するウェブアンケートの結果と付き合わせて、網羅的な遺伝子解析を行いました。
 

 その結果、胸の大きさと強く関連するSNPが、6番染色体のCCDC170、8番染色体のKCNU1/ZNF703と呼ばれる遺伝子領域に存在することが明らかになりました。CCDC170は、乳がんの発症と強く関連することが、過去の研究で示されています。