頭部に磁気の刺激を加え、うつ病の症状を改善する新しい治療が国内でも導入されます。
 

 TMS(repetitive Transcranial Magnetic Stimulation)治療は、頭部にあてると磁場が発生し、それに伴って脳に渦状の電流が走る医療機器を使い、神経細胞を刺激するというもの。2008年、薬の効果が得られないうつ病患者を対象に米国で承認され、欧州やアジアにも広がりました。日本でも2017年9月に承認され、保険適用となる見込み。
 

 日本精神神経学会は、TMS治療の適正使用指針を作成。治療の目安は1日約40分を週5回のペースで計20~30回実施するとしました。