アトピー性皮膚炎に対する初めての抗体医薬であるデュピクセント(一般名デュピルマブ)が2018年4月に発売され、ステロイドや免疫抑制剤などによる従来の治療ではコントロールしきれなかった重症例への次の一手として注目を浴びています。
 

 デュピルマブは、「ヒト型抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体」。受容体に結合することで、アトピー性皮膚炎における炎症発現に関与するインターロイキン(IL)-4とIL-13の2つのサイトカインを阻害します。
 

 デュピルマブの国際共同第3相試験では、外用ステロイドで効果不十分のアトピー性皮膚炎患者などを対象に行われ、16週後に半数の患者で症状が75%改善しています。