40歳代半ば以降の日本人の男女は、キャベツ、大根、小松菜、ブロッコリー、白菜などのアブラナ科の野菜を多く摂取するほど全死亡リスクが低減する可能性があると、国立がん研究センターなどの多目的コホート(JPHC)研究グループが発表し、研究の詳細が「Clinical Nutrition」誌に掲載されました。
 

 アブラナ科の野菜には、抗炎症作用や発がん抑制作用で知られる「イソチオシアネート」と呼ばれる成分が豊富に含まれています。研究グループは、45~74歳の男女約9万人のデータを用いて、アブラナ科の野菜の総摂取量で5つの群に分けて解析した結果、全死亡リスクは、摂取量が最も少ない群に比べて、最も多い群で男性では14%、女性では11%それぞれ有意に低下することが分かりました。
 

 また、男性ではがんによる死亡リスクが16%低下、女性では心疾患リスクが27%、脳血管疾患リスクも22%低下しました。