国立循環器病研究センターは、同センターで入院治療を受けた脳梗塞症例の登録情報に基づいて、脳梗塞患者の件数やその重症度における季節差を明らかにし、研究成果が「Circulation Journal」誌に掲載されました。

 

 脳梗塞の発症は、全体でみると秋にやや少ない程度で、心房細動などの心臓病を原因で脳に血栓がとぶタイプの脳梗塞は冬に多く、脳動脈の動脈硬化が原因となるタイプの脳梗塞は、脱水などが契機となるので暑い夏に多く、1年を通して差がないと報告しています。

 

 脳梗塞は、4.5時間以内に血栓を溶かす治療や、8時間以内に血栓をカテーテルで除去する治療ができれば、重い後遺症を残さないため、疑った時点ですぐに救急車を呼び、専門病院を受診することも重要です。