London大学のRichard J Silverwood氏らは、アトピー性皮膚炎患者は不安定狭心症や心不全のリスクが高く、アトピー症状が重度で活動性の期間が長いほどリスクが増加すると報告し、詳細をBMJ誌に掲載しました。
 

 報告によれば、非アトピー患者に比べ、アトピー性皮膚炎患者では、不安定狭心症が1.25倍、心不全が1.19倍、心房細動が1.11倍、脳卒中は1.10倍となりました。また、アトピー性皮膚炎の重症患者に限ると、心不全1.69倍、不安定狭心症1.48倍、心房細動1.38倍、脳卒中1.22倍でありました。
 

 これらの結果から、とりわけ重症で活動性のアトピー性皮膚炎では、心血管疾患の予防戦略も考慮する必要がありそうです。