膵癌は進行が極めて速く、予後不良でありますが、modified(m)FOLFIRINOX療法という新しい抗がん剤治療で、手術後の患者の全生存期間(OS)を約20カ月延長できることが、フランスを中心に行われた多施設第III相ランダム化試験「PRODIGE 24/CCTG PA.6」で明らかになり、米国臨床腫瘍学会年次集会で報告されました。
 

 mFOLFIRINOXはオキサリプラチン、ロイコボリン、イリノテカン、フルオラウシル(5-FU)の4剤を併用した治療法。膵癌は、手術後も2年以内に75%前後の患者に再発するため、より有効な治療法が模索されてきました。
 

 安全性に関しては、下痢、疲労、粘膜炎などが多く認められましたが、いずれも管理可能でありました。