物理的に十二指腸粘膜をフィルムのようなもので覆ってしまい、結果として食べたものが消化吸収されないようにする新しい治療法、十二指腸-空腸バイパスライナーについてのメタ解析がこのほどDiabetes Care誌に掲載されました。
 

 体重に対する影響は、バイパスライナー留置後、平均で9.2カ月の時点で11.3kg低下していました。バイパスライナー抜去後のデータでは、6カ月で7.1kg、12カ月で10.7kgの改善を維持していました。
 

 ただし、重症の有害作用は350例中55例に生じており、消化管出血(16例)、低血糖発作(8例)、急性膵炎(6例)、バイパスライナーの位置異常(5例)、重症の腹痛(4例)、肝膿瘍(4例)、アンカー部分の破裂(4例)、バイパスライナーの閉塞(3例)などでありました。