イランのZahedi MJ氏らは、過敏性腸症候群(IBS)下痢型(IBS−D)患者を対象に、低FODMAP食の有用性を検討し、研究結果をJ Gastroenterol and Hepatol誌に掲載しました。

 FODMAPフォドマップとは、F(fermentable 発酵性)の以下の4つの糖質。O(oligosaccharides オリゴ糖:ガラクトオリゴ糖とフルクタン)レンズ豆などの豆類、小麦、玉ねぎなど。D(disaccharides 二糖類:二糖類に含まれる乳糖、ラクトース)牛乳、ヨーグルトなど。M(monosaccharides 単糖類:フルクトース)果実、蜂蜜など。A(and)。P(polyols ポリオール)マッシュルーム、人工甘味料(キシリトールなど)など。

 6週間経過した時点において、低FODMAP食群は、腹痛、腹部膨満、排便回数および便の硬さを有意に改善しました。