健康な人の皮膚上に常在している有用な細菌を採取して患者の皮膚に移植するという治療が、アトピー性皮膚炎(湿疹)の画期的な治療法となり得ることが、米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)のIan Myles氏らによる研究から明らかになり、「JCI Insight」オンライン版に掲載されました。
この治療を受けたアトピー性皮膚炎患者では、皮疹などの症状が改善し、ステロイド外用薬の使用量を減らすことができました。
研究では、皮膚常在菌Roseomonas mucosa(R. mucosa)を加えたショ糖水溶液を皮膚に噴霧。成人患者10人中6人、また小児患者5人中4人で症状の重症度が50%以上軽減し、副作用はありませんでした。