高血圧治療に使用されている短時間作用型カルシウム(Ca)拮抗薬が、閉経後女性の膵がんリスクを増大させる可能性があることが、米ベイラー医科大学のZhensheng Wang氏らによる研究から明らかになり、米国がん研究協会の年次集会(AACR 2018)で発表されました。

 

閉経後女性145,551人を調査した結果、同薬を3年以上使用していた女性では、別の種類の降圧薬を使用していた女性と比べて膵がんリスクが約2倍でありました。一方、長時間作用型Ca拮抗薬では、膵がんリスクの上昇は認められませんでした。

 

 短時間作用型Ca拮抗薬にはニフェジピンやニカルジピン、ジルチアゼムなどがあります