英国Oxford大学のStephen A Harrison氏らは、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)患者対象のフェーズ2試験において、NGM282は肝臓の脂肪を減少、重篤な有害事象は見られなかったと報告し、結果がLancet誌電子版に掲載されました。

 

 12週時点でベースラインからの肝脂肪量の絶対減少が5%以上だった患者の割合は、3mg投与群が74%、6mg群が79%、プラセボ群は7%でありました。さらに、NGM282群の患者では、ALT、AST、トリグリセリド、LDLが有意に低下していました。

 

 NASH患者では肝硬変や肝細胞癌のリスクが上昇しますが、治療薬はまだありません。製品化に向けて今後のさらなる推進が期待されます。