人の気持ちに共感する力に遺伝的要因が影響している可能性を示した研究結果が、4万6,861人の遺伝子解析から判明し、英ケンブリッジ大学のVarun Warrier氏らにより、「Translational Psychiatry」オンライン版に掲載されました。

 

 その一方で、Warrier氏らは、共感力の個人差のうち遺伝的要因によって説明できる割合は10%のみであり、残る90%はそれ以外の要因、すなわち幼少期の育てられ方や人生経験など社会的な要因のほか、ホルモンなど遺伝以外の生物学的な要因が関与している可能性にも言及しています。

 

 たとえば、職場では上司が部下の成果に目を向けるようにするだけで共感力が高まるし、日常では共通の趣味がある人と一緒に楽しい時間を過ごすことで共感力は高まる、など。