脳梗塞患者への血栓回収療法は、発症から6時間以内の場合に推奨されていますが、発症6~16時間の脳梗塞患者でも、内科治療に加えて血栓回収療法を実施することにより、内科治療のみと比べて機能予後が改善することが分かりNew England Journal of Medicine誌ウエブサイトで早期公開されました。

 

 この研究は(DEFUSE 3)は、米国の38施設で行われ、中大脳動脈近位部または内頸動脈に閉塞があり、初発時の梗塞容積が70mL未満、回復の可能性がある虚血組織(ペナンブラ)容積が15mL以上、初発時の梗塞容積に対するペナンブラ容積の比が1.8以上の患者を対象としています。

 

 血栓回収群では非回収群に比べ、機能的に自立している患者(修正Rankinスケール0~2)の割合が高くなっています(45%対17%、P<0.001)。