フランス国立保健医学研究所(INSERM)のThibault Fiolet氏らは、砂糖や油脂、塩を多く含み、保存料などが添加されて日持ちも良い超加工食品の摂取レベルと癌の関係を調べる研究を行い、超加工食品の摂取量が多いとあらゆる癌のリスクが有意に高まると報告し、研究結果をBMJ誌電子版に掲載しました。

 

 超加工食品には、次のような問題があります。総脂肪、飽和脂肪酸、砂糖、塩の含有量が高く、食物線維とビタミンが少ない。また、加熱によってメイラード反応が生じ、発癌性があるアクリルアミドやヘテロサイクリックアミン、多環芳香族炭化水素が生成しやすい。さらに、食品と接触する包装材料に発癌性を有する物質や内分泌障害物質などが含まれている可能性がある。