血液中のビタミンD濃度が低いとがんになるリスクが高くなることを、国立がん研究センターの研究チームが医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルに発表しました。一般に、ビタミンDは魚に多く含まれていて、がん細胞の増殖を抑える働きがあるといわれています。

 

 研究チームは40~69歳の約3万3千人を1990年以降平均約16年間追跡し、うち約8千人の血中ビタミンDの濃度を調べました。

 

 ビタミンDの濃度が最も低いグループががんになるリスクは、他のグループに比べて約2割高く、特に肝臓がんでは、最も濃度が低いグループは、最も高いグループに比べて約5割高い結果となりました。