サリルマブ(商品名:ケブザラ)は、既存薬で効果不十分な関節リウマチ(RA)に適応となります。同薬はインターロイキン (IL)-6受容体に対するモノクローナル抗体で、初の完全ヒト化IL-6受容体阻害薬であります。
サリルマブは、世界で最も多く用いられているTNFα阻害薬アダリムマブ(商品名:ヒュミラ)に対する優越性が示されています。
RAに対する生物学的製剤(bDMARD)には現在、腫瘍壊死因子(TNF)α阻害薬、抗IL-6受容体阻害薬、T細胞活性化阻害薬があります。日本リウマチ学会の診療ガイドライン2014では、まずメトトレキサート(MTX)で治療を開始し、6カ月以内に改善が得られなければ、bDMARDを追加。効果不十分な場合は、bDMARDの変更を推奨しています。