国立がん研究センターが公表した「がん診療連携拠点病院」の2014年の診療実績によれば、膵臓(すいぞう)がん患者の4割が治療前の時点で最も進行した「4期」に達し、既に他の臓器などに転移していることがわかりました。


 がんの病期は0~4期に分かれ、数字が大きいほど進行しています。がんを治療前の病期でみると、膵臓がん(1万4482例)は4期(43%)と3期(13%)、2期(27%)で計8割を超し、診断時点ですでに進行していました。
 膵臓がんで発見時に4期の人が多いのは、特徴的な自覚症状が乏しく、検診での発見が難しく、進行が速いのが原因とされています。