国立がん研究センターは、40~69歳の男女約9万6,000人を対象とした、喫煙・飲酒と口腔・咽頭がん発生リスクに関する調査「JPHC Study」の結果を発表しました。

 

 男性では、喫煙者の口腔・咽頭がんの罹患リスクが2.4倍、下咽頭がんでは約13倍。ヘビースモーカー(1日喫煙箱数×喫煙年数が60以上)では、口腔・咽頭がんの罹患リスクが4.3倍、下咽頭がんでは約21倍。また、週に1回以上飲酒するグループは、口腔咽頭がんの罹患リスクが1.8倍、下咽頭がんでは3.3倍。1日4合以上酒を飲むグループでは、口腔咽頭がんの罹患リスクが3.2倍、下咽頭がんは10.1倍に増加しました。

 

 女性では、たばこを吸う人の口腔咽頭がん罹患リスクは2.5倍。また、1日2合以上飲酒する女性グループでは、口腔・咽頭がん罹患リスクは5.9倍に増加しました。