― 血液2mLで早期の大腸癌を診断 ―

 

 2mLの血液で早期の大腸癌を診断できる可能性を示した臨床試験の成績が台湾より報告され、米国臨床腫瘍学会(ASCO)の消化管癌シンポジウム2018で発表予定となりました。
 

  台湾Chang Gung Memorial Hospitalを受診した620例に対して、CMxと呼ばれる、わずかな血中循環腫瘍細胞(CTC)を捕捉可能なアッセイを用いた結果、同検査の特異度は97.3%。感度(77-87%)を含めた検査の正確性は84-88%で、便潜血反応検査の正確性を上回ると推定されました。
 

  わずかな血液で癌を診断する方法は、リキットバイオプシーと呼ばれ、大腸癌以外のさまざまな癌にも応用が期待されています。