膵管と胆管は通常、十二指腸につながり、膵液と胆汁を別々に腸内に流し込んでいます。
膵管と胆管の合流異常があると、膵液が胆管に流れ込み、刺激性の強い物質が発生し、胆のうや胆管にがんを引き起こします。
国立がん研究センターによると、胆のうがん・胆管がんの5年生存率は27%。毎年約1万8000人が死亡しています。胆のうがん・胆管がんは本来、50歳以上で多く見られますが、合流異常の人では40歳代でも発症します。
合流異常を早く見つけ、予防手術につなげることで、がんにならずにすみます。人間ドックで胆のうの壁が厚い、胆管が拡張している、などの異常が見つかったら、合流異常の可能性がありますので、消化器内科を早めに受診しましょう。