毎年必ずインフルエンザワクチンを接種している高齢者は、インフルエンザの重症化による入院や死亡のリスクが低いとする研究結果が「CMAJ」オンライン版に掲載されました。
 

 ナバーラ大学健康研究所(スペイン)のJesus Castilla氏らは、スペインの病院20施設でインフルエンザによって入院した65歳以上の高齢患者のデータを分析しました。
 

 その結果、毎年インフルエンザワクチンを接種していた患者では、接種していなかった患者と比べてインフルエンザ重症化のリスクが74%、死亡するリスクが70%低い結果となりました。一方、1シーズンのみの接種ではインフルエンザの重症化を予防する効果は認められませんでした。