気管支サーモプラスティ

 薬物療法により症状がコントロールできない重症喘息に対する気管支鏡治療法である気管支サーモプラスティ(Bronchial Thermoplasty;BT)は2015年4月に保険収載されました。

 

 BTは気管支鏡を挿入し、患部である気管支を電極付きのカテーテルで内部から10秒間、65℃で加熱する治療法です。BTを実施することで、喘息によって生じる気管支収縮の要因とされる肥厚した気道平滑筋が減少し、気道過敏性が抑制されます。

 

 なお、BTを受ける3日前から治療翌日まで、1日1回、経口ステロイド薬を服用します。BTの治療部位は肺の右下葉,左下葉,左右上葉で、各部位とも3週以上の間隔を空けて行います。1回の施行は約60分で,2泊3日程度の入院が必要です。

 

 海外では複数の多施設共同前向き試験で有効性を確認済みです。