アストラゼネカは、好酸球が喘息の増悪に関与するタイプの重症喘息における抗インターロイキン(IL)-5受容体抗体薬ベンラリズマブが欧州で承認されたと発表しました。日本では申請中。

 

 好酸球は喘息患者の約50%において、頻回の症状増悪、呼吸機能の低下や喘息症状の悪化を引き起こすとされています。ベンラリズマブは、ナチュラルキラー細胞を誘導することで、好酸球の表面に発現しているIL-5受容体に直接かつ速やかに作用し、好酸球をほぼ完全に除去できるモノクローナル抗体であります。

 

  主要な臨床試験では、喘息の増悪リスクが有意に低下、呼吸機能および喘息症状も有意に改善しました。さらに、経口ステロイド薬依存傾向がある好酸球性重症喘息患者において、投与量および喘息増悪頻度の減少効果も。日本では今年6月までに承認される見通しです。