現在は糖尿病患者の約4割ががんで死亡しています。部位別には、男性では肺がん、女性では膵がんが最も多くなっています。
糖尿病患者では一般人口に比べ、がんの罹患リスクが高いことが注目されています。「糖尿病と癌に関する委員会」が公表した解析によると、全がんで男女ともハザード比1.19と有意なリスク上昇が認められ、部位別には肝がん(ハザード比1.97)、膵がん(同1.85)、大腸がん(同1.40)で有意なリスク上昇が認められました。
米・Mayo Clinicの研究では、新規に糖尿病と診断された50歳以上の糖尿病患者2,122例中18例(0.85%)に膵がんが発見されました。