糖尿病と肥満はともに各種がんの危険因子とされています。

 

 Pearson-Stuttard氏らは、175カ国における12種類のがんの発症数データを抽出。その結果、2012年の世界の新規がん発症数は1,406万7,894例で、そのうち79万2,600例(5.6%)が独立危険因子としての糖尿病と肥満の組み合わせが原因でありました。また、肥満のみが原因のがんは54万4,300例(3.9%)で、糖尿病のみが原因のがん28万100例(2.0%)の約2倍に及んでいました。

 

 部位別では、肝がん(76万6,000例中18万7,600例、24.5%)および子宮内膜がん(31万7,000例中12万1,700例、38.4%)で糖尿病と肥満が原因のがんの割合が高い傾向にありました。

 

 世界の成人糖尿病患者は約4億2,200万人、過体重または肥満(BMI 25以上)の成人は約20億人と推定されています。