お酒の飲み過ぎや喫煙は深刻な健康リスクをもたらすだけでなく、目や耳に老化のサイン(徴候)が現れるのが早く、実年齢よりも老けて見えやすいことがJournal of Epidemiology & Community Health12月号に掲載されました。
この研究は南デンマーク大学のAnne L. Schou氏らが実施したもの。21~93歳のデンマーク人1万1,613人を約12年間にわたって追跡調査し、見た目で分かる老化の徴候とされている(1)耳たぶの深いひだ(フランク徴候)、(2)両眼の角膜周囲にみられる不明瞭な灰色の輪(角膜環)、(3)上まぶたにできる黄色の結節(眼瞼黄色腫)、(4)男性型禿頭症―の発生に対して過度の飲酒や喫煙がもたらす影響について検討しました。
解析の結果、喫煙量が増えるにつれて角膜環と眼瞼黄色腫、フランク徴候を生じるリスクは上昇していました。また、過度の飲酒は角膜環とフランク徴候のリスクに関連していました。Schou氏らは「過度の飲酒や喫煙が全般的な身体の老化を促進することを反映したものだと考えられる」と結論づけています。