『ブロッケン現象(ブロッケンげんしょう、英: Brocken spectre)とは、太陽などの光が背後からさしこみ、影の側にある雲粒や霧粒によって光が散乱され、見る人の影の周りに、虹と似た光の輪となって現れる大気光学現象。』(ウィキペディアより引用)
登山をされる方ならご存知であろうこの現象。平成最後の富士山出張にて二回目の体験、小学生の頃読んだ「大冒険山入門」にその記述が記されていたことを覚えています。
背後に太陽を背負い、湧き上がる霧に映し出される姿を拙い撮影技術ではこの程度でしか記録できませんでしたが光輪を背負う己の姿はなんとも奇妙でした。
平成最後の夏。今回も高地特有の環境に負けず無事業務を終えることができましたが、2004年に有人観測を終え富士山特別地域気象観測所と名前を変えた富士山測候所は余りにも有名な新田次郎の小説「芙蓉の人」にあるように100年以上も前に夫婦でこの地に於ける有人気象観測を始めた野中到氏の意思が脈々と続いた結果だと思います。現代では想像もつかぬであろう艱難辛苦には畏敬の念しかありません。
現在ではNPO法人が様々な測定器を用いて研究を続けており観測所内は職業柄目を瞠る計測器たちが並んでいます。夏場の電源供給が今後どうなるのか取沙汰されていますが気象観測においては充分な電源を確保しており今後も心配はないと確信しています。
平成といえば「平成のサザエさん」と云われる「ちびまる子ちゃん」の作者さくらももこさんが過日、平成とともにこの世を去りました。小生と同い年でもあり家人の学校の先輩でもある彼女。我が社の前身である三弘商会の設立はサザエさんが新聞連載を開始した1946年でもあります。
「サザエさん」も「まる子」も国民の記憶に残る作品であって欲しいと思います。
計測サービス浜松:石川