計測技術を使ってサッカーのプレーモデルをグラフにできないかな。 | 三弘スタッフBlog

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株式会社 三弘のスタッフのブログです。

こんにちは。

浜松営業所のD・Hです。

 

日々計測器に携わっている中で、

いつも「この技術をサッカーに使えたらなぁ」と考えております。

 

そこで、自分が勝手に考えた今ある計測技術の活用方法を紹介します。

 

ずばり、「プレーモデルを可視化する!」

です。

 

方法としては、

 

①:画像解析技術を用いて、ボールがいつどこにあるのかを測定し、グラフにする。

②:全体の平均速度をウェアラブルから測定

③:①と②を合わせる

 

と言葉にするとこのような感じになります。

 

①についてですが、ピッチを図1と図2のように縦横を区切り、

その瞬間ボールがどこにあるのかを座標にして表します。

横0縦-3の位置にあれば中盤の左サイドにボールがあるということです。

 

図1

 

図2

 

横-5,縦3の位置から一気に横-5,縦0の位置に動いたのであればセンタリングを上げたんだろうなというのが想像できるかと思います。

 

 

これらを元にして作成したグラフが図3になります。

図3 青線Aチームのボールの横の変位 茶色線Bチームのボールの横の変位 黒線ボールの縦の変位 紫線Aチームの平均時速 赤線Bチームの平均時速

 

この図から、

①測定から160秒まではAチームがボールを保持しており、160秒からはBチームがボールを持っている

②Aチームはある程度ボールを中央に回しているが、Bチームは奪った後すばやくサイドに展開している

③Bチームはカウンターで30秒でセンタリングまでいっている

 

みたいなことがわかるかと思います。

 

そしてここに平均時速を組み合わせることによって、

①Aチームは人もボールも動かしながらボールを保持しているが、なかなか前に進めていない

②BチームはAチームのボール回しに対してそこまで走らされていない

③Bチームはボールを奪う10秒前に平均時速が上がっている

⇒奪うポイントを定め、その瞬間全員が加速している。

④奪ってからも速度があがったまま攻撃に移行している。

 

ということが考えられ、

これらのことから、Bチームは堅守速攻型なのかなと考えられます。

 

残念ながらたった200秒のデータなので情報としては貧弱ですし、

平均速度に関しては測る手段がないためあくまでわたしの想像に過ぎません(すみません...)

 

ただ何が言いたいのかというと、

200秒のボールの変位と平均速度だけでこれほどの情報が詰まっているわけですから、

これを丸ごと一試合解析しますと結構な情報量になり、

それを何十試合と積み重ねると途方もない情報量になります。

 

それらの情報を統計的に見ることができれば、そのチーム大よそのプレースタイルが波長として出てくるのでは?と思っております。

バルセロナの波長がわかれば、自チームの波長と照合し、バルサに近づくにはどうしたらいいのかも見えてくるのではないでしょうか。

 

 

 

こんなことを考えながら日々過ごしております。。。