安倍晋三首相の真珠湾訪問で暴かれる「日本だった韓国」と「逃げ回った中国共産党」 「抗日戦勝利」2 | 産経新聞を応援する会

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棚ぼた式でもらった独立

 

 日本だった朝鮮の人々は、欧州列強の植民地兵のごとく人間の盾にされもせず、日本軍将兵として戦った。朝鮮人の軍人・軍属は24万2千人以上。朝鮮人高級軍人の目覚ましい武勇に触発され、志願兵の競争率は62倍強に沸騰した。2万1000柱の英霊が靖国神社に祭られる。

 国際社会に連合国資格を一蹴されても、韓国は歴史の捏造・粉飾にふけった。韓国の教科書にも載るが、《韓国光復軍》創立73周年の2013年、韓国メディアは講釈した。

 《英軍と連合して1944年のインパール戦闘をはじめ、45年7月までミャンマー(ビルマ)で対日作戦を遂行した》

 韓国光復軍は、中華民国=国民党政権の臨時首都・重慶に在った朝鮮独立を目指す亡命政府もどき「韓国臨時政府」の武装組織で、1940年の創設。だが、動員計画は遅れ、創設1年目の兵力は300人だった。米CIA(中央情報局)の前身で抵抗活動を支援するOSS(戦略諜報局)の協力下、朝鮮半島内で潜入破壊活動を考えたが、日本降伏が先になった。そもそも「臨時政府」自体、能力的欠陥が目立ち過ぎ連合・枢軸国双方が承認を拒んだ。

 戦後も米国は、朝鮮を国家でなく日本だったと公認。日本の統治権を取り上げ直接軍政を敷き、光復軍も武装解除した。米国は38度線以北に陣取るソ連軍をにらみ(1)統治能力欠如(2)度し難い自己主張や激高しやすい民族性(3)偏狭な民族主義や共産主義の跋扈…など、信頼性を欠く韓国に国家権能を与えたくなかった。現に、「臨時政府主席」の金九は個人資格で“帰国”した。

 

韓国は「日帝を打ち負かして独立を勝ち取った」のではない。終戦3年後、半島で統一国家建設をたくらむソ連に対抗した対日戦勝国・米国が長期信託統治を断念。米国に独立を大きく前倒ししてもらった棚ぼた式だった。金も自伝で憂いた。

 《心配だったのは(大東亜)戦争で何の役割を果たしていないため将来、国際関係での発言権が弱くなること》

 独立しても韓国は韓国であり続ける。

 憲法上、韓国が日本と成った日韓併合は存在せず、代わりに併合期の《3・1運動/1919年3月1日》を起点とする建国物語が記される。韓国は3・1を「独立運動」と認定するが、たった2カ月で収束。米国独立時の長期・大規模戦争を思い描くのは誤りで、反日暴動でしかない。日本国憲法も“不磨の大典”と誤認識され、信仰対象と化したが、韓国憲法は研磨し過ぎでバーチャル世界に踏み込んだ。前文にはこうある。

 《悠久の歴史と伝統に輝くわが大韓国民は、3・1運動で建立された大韓民国(韓国)臨時政府の法統…を継承》

 朝鮮人が日韓併合期の3・1運動に際し独立を宣言した点は史実。ただ、憲法が宣言をとらえ、建国をうたうのは無茶だ。この脚色だと、韓国は大韓帝国の正統後継国家で、日韓併合は史上存在しなくなる。《大韓帝国→大日本帝国→米国軍政→韓国》との正史ではなく《大韓帝国→日本の植民地→臨時政府→韓国》との虚構だ。日韓併合は国際法上合法なのに、朝鮮も大韓帝国も世界地図から消えた哀史を正視できないでいる。

 何よりも、李承晩が大東亜戦争後の1948年に行った独立宣言の正統性まで問われる。 

 邦家の命運を外国に委ねる日本の怪しげな憲法でさえ、歴史はデリートしてはいない。