(2)搾取と階級の認識  その3/6 | 産経新聞を応援する会

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庶民万民を宝とされ「おほみたから」と呼ばれた皇室は日本のみ 陛下のもとに全ての国民は対等 法の下に対等です 人権は尊重されて当然ですが利権ではありません 産経新聞の応援を通して日本を普通の国にしよう

投資家階級と生産者階級の対立」、つまり、投資家階級による生産者階級に対する搾取はどのように行われるか。マルクスは古典派経済学の労働価値説を発展させて剰余価値説を打ち立てて搾取を定義し、労働者の貧困の理由が搾取にあることを告発し、搾取のない世界の到来を予測しました。剰余価値説とは、まず、労働者は自己の生活に必要なだけの労働(例えば六時間)を行い、その後地主や資本家の分(例えば四時間)を余計に働く、そのこの余計に働かされた四時間分の労働で作られた価値を剰余価値といい、この労働者が生産した剰余価値を地主や資本家が無償で手に入れることを搾取と呼びます。そこで、マルクスは、剰余価値を搾取する階級=ブルジョアジーと、搾取される階級=プロレタリアートの二階級が存在すると考えたのです。

近代経済学では、搾取の元になる剰余価値をモデルで数値化することは可能であっても、現実面で数値化することは不可能であることが指摘されています。つまり、搾取は概念上存在するものであり、計測されるものではないのです。現実面で数値化できないものを全廃することなど出来ませんから、搾取のない世界の到来も概念上存在するだけで、数値的にシミュレーション出来ません。ところが、必ず、どのような革命にも指導者が現れ、搾取の消滅を宣言します。指導者は、搾取は存在しないと言いながら、自分たちに必要な物資を優先的に手に入れることになります。そして、いかなる懸命な民衆といえども、搾取を数値化出来ないことから、その特権のどこまでが正当なものであり、どこからが搾取であるのかを証明することは出来ないわけで、漠然とした不満を持つだけで終わってしまいます。ソ連の官僚の中からノーメンクラツーラと呼ばれる特権階級が生まれ、国民が貧困に苦しんでいるにも関わらず、別荘やクルーザーを買い、贅沢な生活を手に入れ、特権を謳歌しました。そして、世界中のあらゆる社会主義国において、不信感のまっただ中で社会主義革命が挫折したのです。マルクスの正義感はともかく、剰余価値説から搾取が全廃出来るという仮説が間違いであることは歴史が証明しています。ところが、これほど経済学的な間違いが明確であるにも関わらず、日本の労働運動において、今日に至るも反省されていないのは奇妙という以外ありません。

もちろん、搾取の全廃という命題が意味をなさないとしても、搾取が存在しないということではありません。一つの契約において、一方の利益が他方の損失に依存すればそれは間違いなく搾取であり、今日において、証券市場における投資銀行の利益が多数の預金者の損失によって成り立っていること、また、競争によって勝者となった事業において、投資家が大金を手に入れ、その反面、労働者が貧困になっていることを見れば、そこに搾取が存在と判断することは正当なものと思われます。また、あらゆる契約は、総論において利害は一致するものですが、各論において利害は対立しています。人手は欲しいが、給与は安ければ安いほど、経営者は得をするのです。その駆け引きが悪いということではありません。この駆け引きにおいては、労働者が圧倒的に弱い立場に立たせることになる派遣労働の自由化や不完全雇用の状態をやめるべきだと言っているのです。搾取という概念は相対的概念なので、多少存在することは止むを得ないものです。しかし、搾取がひどくなると、不当な格差が生まれます。搾取が絶対悪なのではなく、「ひどい搾取」の結果起きる「不当な格差」が絶対悪なのです。したがって、「ひどい搾取」を告発し、「不当な格差」を消滅させることが目的になります。

明日同時刻更新に続く

 お知らせ

 

高き屋に、のぼりて見れば煙立つ、民のかまどは賑わいにけり」 

という『御製』 があります。この『御製』は第16代天皇・仁徳天皇が詠まれました。産経新聞を応援する会は、皇室が受け継がれる思いやりの心の前にすべての国民が対等(平等)とするのが日本国であると述べてまいりました。「思いやりの心の前」とはどういう意味かとの問い合わせに関しては、あえて順番(序列)をとのことなら陛下が零番(適切かどうかは別にして)、「すべて対等(平等)」とはどういう意味かの問い合わせに関しては、どうしても順番(序列)にこだわるのなら、国民個々の努力と考え方、価値観次第で、10番にも1番にも 0.1番にも0.01番にもなれる思えること、とお答えしています。今日の世界では、どこの国の元首も人民の幸福を願うことが当たり前になっていますが、もともと、世界標準の一般的な帝王とは、土地と人民を一元的排他的に隷属支配する絶対権力を意味していました。 
 

仁徳天皇 民のかまどにみる聖帝物語 ←(youtube)

 

   庶民万民を宝とされおほみたから」と呼ばれた皇室もしくは王室は

 

 

日本以外にありません。
        
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私たちは、日本人が日本人の手で、特亜や売国勢力より押しつけられた自虐史観と決別し、
真実の歴史を取り戻す決心をし、この難局を打開することを決意したことを世界に宣言します

 

 


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教育勅語

1.親に孝養を(孝行) 2.兄弟・姉妹は仲良く(友愛)
3.夫婦はいつも仲むつまじく(夫婦の和)4.友だちはお互いに信じあって(朋友の信)
5.自分の言動をつつしみ(謙遜) 6.広く全ての人に愛の手を(博愛)
7.勉学に励み職業を身につける(修業習学) 8.知識を養い才能を伸ばす(知能啓発)
9.人格の向上につとめる(徳器成就) 10.広く世の人々や社会のためになる仕事に励む(公益世務)
11.法律や規則を守り社会の秩序に従う(遵法) 12.正しい勇気をもって国のため真心を尽くす(義勇)

→続